出島先物ワールドとは
1 投資と投機
マーケットに参加する方法は、大別して「投資家」として参加する方法と、「投機家」として参加する方法の二つに分類されます。
欧米ではこの二つは「Investor」と「Speculator」という具合に峻別されています。しかし、日本ではどちらも投資家と言われ、ほとんど区別をして使っていないのが実状でしょう。
この二つは単に名称が違うという事ではなく、その目的が違い、そのために当然手段、心構えが違ってきます。それを知らずしてマーケットに参加しても勝てる道理がありません。
日本では投資と投機の違いを、せいぜいポジションを維持する期間の差程度に理解し使っている傾向があります。そのために、長期でポジションを維持する「投資」は良くて、短期で売買する、特にデイトレードのようなものはギャンブルであって良くないという風潮があります。これは全く的を射ていません。
人間という生物は、残念な事に未来を予測する能力を持っていません。しかし、株式投資というのは予測できない未来を予測して命の次に大切なお金を投下する行為です。それでは未来が予測できない人間が、株式投資で勝つためにはどうしたら良いのでしょう?答えは、出来るだけ予測に頼らないという事です。一見矛盾しているように感じるかもしれませんが、実はここに勝つためのヒントがあります。
株式投資というのはまさに「投資」です。投資を目的にするのであれば、そのための分析方法、投資スタイルを追及して「投資」で勝つ方法を見出していけば良いと思います。そのための一助になるのは「投資ワールド」であり、「テクニカルワールド」だと思います。
日経225先物取引というのは「投機」です。従って、本コーナーでは「投機」で勝つためのアドバイスをしていきます。
個別株の投資もしている方は、この点を踏まえて頂いて使い分けて頂くようお勧めします。
2 投資スタイル
無料情報時の挨拶でも触れていますが、私の基本的なスタイルは「デイトレード」です。相場全体の分析はもちろんしますし、それに基づいて先行きの予測もします。しかし、出来るだけリスクを抑えてリターンを望むのであれば、先行きを予測して、それでも実際のトレードはデイトレードになります。今日一日の中であれば、それ程大きく流れが変わるという事は稀です。しかし、明日は何が起こるか分かりません。現物株の投資であれば、どのように環境が変わっても、自分の買った会社が倒産しない限り、資金が0になる事はありませんので、いくらでも打つ手はあります。しかし、先物取引のような「証拠金取引」の場合、証拠金を越える値動きがあった場合は打つ手がなくなります。9・11のテロのような事が起これば一晩で財産を失う事も有り得ます。私の基本的な考え方はそうですが、実際にはデイトレードに徹する環境にない方も多いと思います。その場合でも、応用ができるような工夫をしていきたいと思います。きちんと、ロスカットを設定し、マネーマネージメントをしっかりすれば、先物取引は決して恐いものではありません。「投機」とは決して「ギャンブル」ではありません。「投機」もやり方次第で「財産構築」の手段となりえます。単に、買いポイント、売りポイントを指示するのではなく、本コーナーでマーケットの見方を根底から変えて頂き、ギャンブルではない投機を身に付けて頂きたいと思います。