1 本日の中心レンジ
米国市場、CMEの引け値等を考慮し、該当日の一日の値動きを想定します。その上でその日のマーケットの流れを考え、売買ポイント、利益確定ポイント、ロスカットポイントを表示します。そのポイントを参考に、各々のリスク許容度、トレード環境に照らし「基本トレード」のみを実行するのか、或いは多少のリスクも覚悟し「リスクトレード」のシグナルが出た場合もトレードするのかを判断して下さい。
2 基本トレード
該当日のマーケットの基本的な流れを示し、デイトレードの基本スタンス(「買い」または「売り」)とエントリーレンジを表示します。従ってマーケットの流れに沿った方向にシグナルが出ればポジションを取ります。
3 リスクトレード
デイトレードの基本スタンスに対し逆のシグナルが出た場合、本来のマーケットの流れに反したシグナルである事を認識した上で、相応のリスクを許容できる環境にある人のみトレード可能とし、仮にトレードするのであれば必ずロスカットを設定して臨む必要があります。リスクを嫌う場合は原則見送りとなります。
上記を前提にデイトレードのシグナルを見極めポジションを取ります。基本トレードは、売りであれば売りポイント(エントリーレンジ)以下で高値を抑えられ下落した場合に売り、買いであれば買いポイント(エントリーレンジ)以上で安値を付け切り返した場合に買います。
リスクトレードの場合は、寄り付き後の早い時間帯(最長でも1時間以内)に逆のポイントを試し跳ね返された場合、或いはロスカットポイントにヒットし本来のマーケットの流れに反して値を伸ばした場合に考える程度で良いでしょう。
例えば、基本的に買いの流れの日に、買いポイントより高く寄り付き、早い時間帯にレジスタンスレベル(該当日の「本日の中心レンジ」の上限近辺)を試し、そのレジスタンスに抑えられて下方向に方向性が出た場合、或いは買いポイント付近で寄り付き、そのまま下落しロスカットポイントにヒットしてしまった場合等は、それぞれ一段下のサポートレベルまで下落する可能性がありますので売りでエントリーも可能と言えます。基本的に売りの流れの日はこの逆になります。但し、基本的なマーケットの流れとは逆行していますので、すっきりと値を伸ばすというのは難しいでしょう(向かい風に向かって歩くようなイメージです)し、僅かでも風向きが変わればいつでも本来のマーケット流れに戻る可能性がありますので、場中の変化に対応が出来る環境になければリスクが高いですし、ロスカットの設定は必須条件になります。このような考え方を基本に、概ね「本日の中心レンジ」を1日の値動きと想定しトレードを組み立てます。各々の資金とリスク許容度を考慮し建て玉を配分し、ボラティリティにもよりますがデイトレードであれば概ね30円〜40円を目安に確実に利益確定をし利益を積み上げていく方が効率的だと思います。
柴田罫線による日経平均のトレンド分析の考え方 出島昇